基本的な事柄だが、しっくり理解できたのでメモ
波動関数を平面波で展開した式
(ただしこのqは逆空間中に存在するすべてのqでブリルアンゾーン内外に存在する)
また周期ポテンシャルを平面波で展開すると
(ただしポテンシャルは格子と同じ周期をもつので、そのフーリエ展開成分は逆格子ベクトルの和で構成される)
をシュレーディンガー方程式
に代入し、
ここでフーリエ係数を比較するために
と変形すると便利
それぞれのqに対応するフーリエ成分が、両辺で等しくなければいけないので基本方程式
が得られる。これは、、....が満たすべき方程式である。
もしこの方程式を解ければ、波動関数は
で表される。これは
と書けるのでブロッホの型をしている。rの代わりにr+Tを代入しても右の項は変化しない。したがって
の形に書ける。(ブロッホ関数)
また例えば異なる波数を持つ①kと②k'を第一ブリルアンゾーン中にとってみて、それぞれに対する基本方程式を解くことを考えてみる。するとそれぞれのエネルギー固有値に対して①、、....の値が得られ同様に②、、....の値も得られる。それぞれに属する波動関数は異なる波動関数。図にして示すと
それぞれの解には、丸で示したエネルギー固有値が存在し、そのそれぞれに波動関数が存在する。